第25章彼女が患者を治療したなら大丈夫

「薬局の当直医はどこだ? この人、急に倒れたんだ。むやみに動かすな――悪化させたらどうする!」

「薬局の中で倒れたのよ。具合が悪いって自分でも分かってたのかも。そんなに年寄りにも見えないし……ああ、お願い、大事じゃありませんように」

患者がいると聞いた瞬間、エミリーの医師としての本能が跳ね上がり、彼女は無意識のうちに人垣をかき分けていた。

「すみません、通してください。私、医者です!」

エミリーの呼びかけに、皆が反射的に道をあけた。

エミリーはすばやく膝をつき、倒れている人の容体を確かめる。

顔を覗き込んだ途端、地面に横たわるその人物が誰なのか分かった。

――それは、叔母のヴィオ...

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